本年の営業は本日12月30日(月)雨の一日。平成最後から令和元年と記念すべき一年、本当にありがとうございました。
今年もたくさんの方に刺激をいただいた村田健です。今日も朝から夕方まで走ります(バイクで合羽着て。)
本年、令和元年最後の月曜ブログは
【頭】について書いていきます。
お正月、もし思い出してお読みいただければ幸いです。
ここ20年くらいで、労働状態が大きく変わりました。患者様の多くは社会で働く方達です。
肉体をフルに使う運送業者さん・介護職員さん・厨房さん・清掃業者の方・または頭をフルに使う学校の先生・塾の先生・お稽古事の先生・事務員さん・中間管理職・プレーイングマネージャー・音楽家・芸術家・個人事業主…。
正月三が日は開いている店がある一方で、働き改革によって正月三が日はお休み、または長期の連休がやたら多くなった業種もあります。
私が子ども時は、何か欲しかったら『作るか』『買いに行くか』『育てるか』『狩るか』『採リに行くか』身体を使って得ていましたよね?
令和になった今はどうでしょう???パソコンをポチ、スマホをポチ、ポチポチクリックしたら、配達してくれます。それも期日・指定時間・指定場所に。とてもとても便利になりました。着替えて、靴履いて、外に出ることがめっきり減りました。お仕事も、デスクに座って、または室内で画面に向かってメイクもせず、着替えもせずとも充分可能になりました。
身体を使うよりも、頭を使うことが増えました。
しかも、同じ姿勢で、同じ場所で、長時間…。
具体的に頭のどこを使っているのでしょうか???
画面を見ている『目』・集中しながらも回りを気にしている『肌』・『耳』・顔にある感覚器、五感をフルに使っています。脳をみてみましょう。脳は前後左右に区分けされます。それぞれ役割があります。
前頭葉の運動野・情報判断・言語処理アウトプット
側頭葉の聴覚・感覚性言語中枢インプット
後頭葉の視覚・形態・空間・イメージ
デスクワークだと、目で見て、音を聞いて、文字(映像)を理解して、処理する。実に頭しか使っていませんよね。
一昔前は、実際に手にとって、手先・足先・肌で感覚を入力インプットして、アウトプット(判断・処理)していました。
脳を運動野と感覚野に分けたのが、ペンフィールドの頭脳マップです。人間の絵は一番動いているところ、感覚が敏感なところを示しています。
【※画像はネットより拝借させて頂きました】
上記の図を立体にした人形がホムルンクスの人形です。
【※画像はネットより拝借させて頂きました】
なんどもじっくりと見て下さい。
どこが一番大きいですか?
どこの面積が広いですか?
感覚も運動も、手・指・唇が大きいでしょ!顔の上半分は中位で、胴体や足に限っては小さいですよね。
手で触ったらよく分かる、手が細かくよく動くのは脳の支配面積が大きいからです。
全盲の方は『唇』を当てて、感覚で何かを教えてくださいました。
働くところや、生活機器も、身体を使うことがめっきり減りました。その分、頭をよく使います。
もっと突っ込んでいうと、『気』を使っています。電動歯ブラシ・電動掃除機・アシスト自転車・お風呂のお湯も温度設定でOKいちいち見に行かなくてもいい・地図を広げることもない・辞書も然り・・・・スマホひとつでなんとかなる時代になってきました。
どんな気を使っているかというと、『気配り:きくばり』『気配:けはい』です。ネットの進化やAIの進化で、私たちが操作するとき『気』を使うことが増えました。
肉体労働者も、相手や自分に『気配り』していますが、まだ身体を動かす分、気晴らしになります。でも、頭脳労働者は『相手のこと』や『自分のこと』を、より『気』にする方が多いです。
身体を動かさず、気にしすぎる(情報のインプット)ので頭が、いっぱいいっぱいになり、いつかプツとキレてしまいます。プツっとキレると身体のあちらコチラに症状がでてきます。
脳の病気は、まさに『気疲れ』です。
東洋医学では『気』の流れ・『血』の流れ・『津液』の流れが大切と考えます。流れが大切なのですね。肉体労働者は身体を使う分、流れがとてもいいです。頭脳労働者もジムへ行ったり、ランニングしたり、山登りしたり、活動的な方もたくさんいらっしゃいます。
インプットした分、アウトプットします。
入れたら出す。
しいていうならば、出すから入る。です。
便秘や財布の中身と同じですね。
令和2年は、頭と身体いいバランスで使っていきませんか?
社会情勢も大きく変わっていきます。
『予防』『未病を治す』ことが豊かに生きるコツです。
では、ごきげんよう!
Sunskytherapy
太陽のように美しく照り輝き
空のように全てを包み込む
セラピストになっていっている
2019年12月の一覧
太極拳の効能!? #498
冬至間近の暖かい師走
服装に迷う村田です。
来年2月の泉州マラソンに当選したので、今、時間を作って極力走るようにしています。
昨日も11㎞ほど走ってきました。
もう、すっかり走ることに慣れたですが、慣れた?というよりも、先日、大失態!いや、天才的な体験をしましたのでシェアします。
やっと1㎞7分をキレるようになり、走り方が少し変わって、1時間ほど走ったときのことでした。
もう、身体も馴染み、ほどよく疲れもでていて、ただ、ただ、脚が前にでるだけの走行になっていました。
道路を走るときは、歩道を走ります。当然ですよね。
でも、歩道って車道と違い、段差がたくさんありますよね。
車道と歩道の境目の段差。点字ブロックの段差。マンホールの段差。
大通りに出待ちしている車をすり抜けて、走行したときのことでした。
『あっ!』
っと思った瞬間、空が見えました。
そして、次の記憶があるのは、走り出して5秒後位でした。
ん???何が起こった?はい。車道から歩道に上がる瞬間の段差につまづきました。そして、手をついて、左肩を支点に、柔道の受け身のようにクルっと一回転して、サッと起き上がって、その惰性でまた走り出していました。気付いたのは、両手首(手根の辺り・小指側の豆状骨)の痛みでした。みるみる血が出てきて、かなり焦りましたが、もし痛みがなかったら、転倒したことも、回転して衝撃を逃がしたことも、気付かなかったかもしれません。完全に無意識の動きでした。
太極拳講座や教室で生徒さんによく話します。
『喧嘩をしない』『反発しない』『抵抗しない』
・カーテンのように~・昆布のように~・鰻のように~
相手に逆らうから怪我をします。
骨折する人は、対象物と喧嘩します。硬い方が勝ちます。
逆らわず、力が働く方向に、力を逃がしていきます。
なんなら、その力さへも、自分の力に取り込み活かします。
もし太極拳をやっていなかったら、間違いなく、転倒した瞬間、手を付いて、手首や肘、肩に衝撃が伝わり、典型的な骨折をしていたことでしょう。
そして、ながながと辛いリハビリをする羽目になっていたことでしょう。まさに、太極拳のおかげなんです。無意識に丸くなって、無意識に力を逃がして、転倒して転んだ力を、無意識に活かして、起き上がり、何事もなかったかのように走りました。日々の稽古のおかげかと思いました。後日も、手根の擦り傷以外、どこも痛くなく本当にビックリしました。○の回転のエネルギーと放鬆(ファンソン)です。
健康で長生きされている方は、ほぼ全員、柔らかいです。身体も心も頭も柔らかいですよね。
カチカチに硬い人は、常に緊張しています。
身体が緊張すると硬くなり、筋肉も縮み、血管も圧迫し、血液循環が悪くなると、身体に十分な栄養と酸素が流れません。寒さで凍えるのも同じです。
柔らかいと、滞りがありませんよね。
体内の流れをよくするのが太極拳です。
血液の流れ、気の流れ、意識の流れです。
来年、1月から心機一転
ゆっくり、ゆったり
太極拳でも始めてみませんか???
太極拳を通じて心と身体を美しく
【アナウンス】
※2019年1月開始:各18名中、あと1名づつ空きあり
全12回コース(第18期生):入門クラス・初級クラス
毎週水曜日9:15~10:20/10:30~11:45
和泉市北部リージョンセンター(和泉市太町)
【Photo:17期生全12回中11回目の講座】
解剖学的な説明を太極拳に当てはめて講座をしています。