今週は、パーキンソン病に特化した施設から依頼があり
太極拳を取り入れた運動を行ってきました。
◆パーキンソン病とは
・手がふるえる
・筋肉がこわばる
・動きがゆっくりになる
・姿勢を保てなくなる
運動障がいを引き起こす病気です。
脳の中にある運動をコントロールする部分
『線条体』の神経伝達物に異常が起きることから発症します。
※教科書や参考書には、だいたい上記↑のような説明が多いです。
しかし、現場は例外がたくさん。だから勉強になりますね。
なぜ、太極拳がいいのか?
太極拳のイメージって『ゆっくり』が多いですよね?
パーキンソン病の、動きがゆっくりとはまた違う『ゆっくり』です。
実際の太極拳の目標は
『呼吸』『意識』『動作』になります。
ゆっくりと、ゆっくりと、各関節や、筋肉を『意識』して
『呼吸』に合わせて、ゆっくりと、イメージしながら『動作』する。
これ、実は一般の人でも難しいです。
一挙手一投足を『意識』して動かしていく。
今やってる『動作』を『意識』する
しかも、『呼吸』に合わせて。
【太極拳がいい理由①】
例えば、バンザイする動きでも
・肩甲骨を意識して
・肩を意識して
・肩甲骨が動き
・肩が動き
・胸が動き
・肘が挙がり
・手首が挙がり
・手指が天井を向く
という感じで、バンザイするまで10秒位かけます。
パーキンソン病の方の症状で
筋肉がこわばり、表情が乏しい方が多いため
なかなか反応が分りにくいですが
パーキンソン病のゆっくりの動作を
『意識』して、ゆっくり動かす、動いていく感じです。
【太極拳がいい理由②】
太極拳は、動物や、自然界、地球をイメージして行います。
例えば、雲の動き、鶴のポーズ、
五大陸に、五つの海、昆布に、波、水泳のクロール
スポンジが水を吸い上げるように…
アイスクリームが芯から溶けるように…
ストール(肩掛け)が肩からスーと落ちるように…
そして、己を捨てて相手に従う感じで…
自然界の動きをマネします。
ちょっと難しいですが
スポンジが水を吸い上げるイメージとか
己の意志は関係なく、重力に逆らうイメージ
でも、ちゃんと意識はある。
パーキンソン病の研究は、近年めざましく進んでいます。
しかし、現段階では、パーキンソン病は治る病気ではありません。
パーキンソン病とうまく付き合っていくことが大事な病気です。
『呼吸』『意識』『動作』
脳をよりよく使う。
太極拳を取り入れた運動は
特にパーキンソン病のリハビリにはもってこいですね。
:::小話:::
私が今までに関わった、パーキンソン病の方、約10人位かな?みなさんに共通していることがありました。それは、博識高い頭脳明晰な方ということです。いわゆる賢い人が多かったです。無表情なのは、もともと周りの空気を読んで無表情なのか、パーキンソン病の症状の無表情なのか、たまにどちらか分からない時がありましたが、理解力はかなりありました。言葉の意味や意図もしっかり解ってくださっていたので、リハビリは進めやすかったです。黒質のドーパミン不足も、脳の負担?勉強のしすぎ?空気を読み過ぎ?つまり、周りの目を気にする生き方をしてきた?家族より友達優先?の人生だったのかも?仮説ですけどね。
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パーキンソン病と太極拳 #461
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