おはようございます。

寝起きのビタミンジュースが胃に沁みた村田です。

 

20年ほど現場をやっていると

数年ぶりに再会する患者がいらっしゃいます。

ほんと、覚えていてくれて嬉しいです。

 

訪問鍼灸を立ち上げた頃

事業所の新規立ち上げパーティーで、知り合った方から紹介を受けて訪問した家があります。

 

■幻肢痛/男性/造船職人

紹介者から大よその話しは聞いていたけど、いざ、出会った初対面の時は衝撃だった。

 

『あ、足を事故で無くしてるからね。』って。

 

ピンポン♪いつも初めての家は緊張する。ドアを開けると、ぐっと目線を下げたところで目があった。身長は、ちょうど座高分、1mもない。なんとも言えない仏さんのような笑顔で男性が出迎えてくれた。『入って。』

 

家に上がると、私の身長が伸びたのか、まるで小人の国へのドアを開けたのかのように、室内がやけに広く感じた。全てが低い。タンスも、テレビも、台所も、全てが低い場所にあった。寝室で症状を聞いた。なんとも言えない距離感。両足が膝上から無い。だから、お互い床に座って話しをするんだけど、足が無い分、向かい合わせの距離感に違和感があったんだ。

 

男性は、ズボンを脱いでパンツ一丁になってくれた。

 

膝から上がないから、股関節から始まる筋肉群が細い。そして、しわくちゃの切断面。切断面が未だに痛いと教えてくれた。事故して30年以上経ってるとのこと。生活動作は上半身のみ。だから上半身、特に腕は大人のふともも位の太さだった。

 

幻肢痛なのか?切断面が擦れて痛いのか?体力低下による老化現象なのか?感染症?原因は解らなかった。

 

数回、切断面に鍼治療して往診を続けてた。何度か往診を続けてると、だんだん心も開いてきてくれて、いろいろなお話しをしてくれてるようになった。実は、奥さんの介護を長年されていたとのコト。会話だけだったので、へぇ~そんなんだ~って聞いていたけど、どんな介護をしていたのか仕草を見せてもらった。もう、本気でびっくりしたね。

 

両足がないご主人が、認知症の奥さんを介護。ベットから起こして、ポータブルトイレに移動して、食事の用意、風呂の用意、足があっても大変な介護を、ずっとされていたとのコト。移動や移乗の時は、上半身だけで抱きかかえてやっていたと。みんな想像してみて、いい、下半身が無い状態、疑似体験するならば、正座や胡坐をかいた状態で、人を抱えて右から左へと移乗するんだよ。ぼくもやってみたけど、床の接地面にとてつもない圧がかかるんだ。ってか、バランスを崩し倒れちゃったけどね。

 

だから、切断面の痛みは、介護からの解放からの痛みだったのかもしれないと思った。

 

それから、数年が経ち、連絡をもらった。体力の低下により上半身の痛みを楽にして欲しいと。これは意外と簡単に治療できた。痛い時に往診する形だったんだ。さらに4年後、また連絡をいただいた。再会した時の感動は今も忘れない。

 

高齢者と接していると、ぼくらが想像もできないような体験をされていたことを聞く。正直、信じられない話し。でも、そんな過去があったからこそ今があり、今も頑張っている。ぼくのエネルギー源は、患者さんの頑張ってるところを見つけることなんだ。そして、わずかでもいいから、ぼくが関わったことで症状が改善し、レベルアップできたらホント嬉しい。だから頑張ってる人は心から応援しているんだ。

 

Sunskytherapy

太陽のように美しく照り輝き

空のように全てを包み込む

セラピストに成っていっている

 

『写真』ひまわり

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